サッカラの階段ピラミッド with G1X Mk2
今日はまずギザから25km離れたメンフィスへ移動した。大渋滞のカイロを出るととたんに田舎の風情となって人も車も少なくホッとする。学校帰りの子どもたちがバスを見つけると笑顔で手を振ってくる。観光地では子供を使って観光客相手に商売したりするけど、この辺りの田舎の子供は素朴で純真だ。
まもなく到着したのが古代エジプトの最初の首都だったメンフィス。アメリカ、テネシー州のメンフィスはこの古代都市の名前に因んでいる。ここの野外博物館でラムセス2世の立像やアラバスター製のスフィンクスなどを見て、館内では横たわる巨大なラムセス2世像を見た。とても美しい顔をしている。
メンフィスのスフィンクス
横たわるラムセス2世像
次はサッカラへ5kmほど移動し、世界最古のピラミッド群を見学した。有名なのが階段ピラミッドとも呼ばれているもので紀元前2700年、つまり今から4800年ほど前のものだ。最初は2層だったものをどんどんと積み重ねて建築した結果、頂点を得たのがピラミッドの始まりと考えられている(今日のタイトル写真)。
次に今度は10kmほど離れたダハシュールへ移動し、ここでは本当に何もないサハラ砂漠の中にポツリポツリと数多くあるピラミッドのなかから赤のピアラミッドと屈折ピラミッドを見学した。一番初期の階段ピラミッドから表面をなめらかに加工したピラミッドに移行する途中がこの屈折ピラミッドと考えられている。造り始めの角度では急傾斜過ぎることに気がついて途中から角度を変えて建設されたので屈折ピラミッドという名前がついた。
高さ105mある。
赤のピラミッド
この辺りには5000年近く前のピラミッドがあちこちにいっぱいある。ただその殆どが崩れかかっていたりしているのでツアーメンバーからは「あれは観光客目当てに現在造りかけなんじゃないか(笑)」との冗談が出たほどだ。確かに見渡す限り砂漠の中に崩れかけたピラミッドがいくつも見える様子は不思議なものだった。ちなみにこの写真の緑は駐車場に植えてある木で、見える範囲内で緑色はこの1本だけ。きっと世話係さんが毎日水をやってるのだろうな。
こうして本日の午前中の観光を終え、遅い昼食は再び大渋滞のカイロ市内のレストランで海老や魚のグリル料理を頂き、食後は空港に向かった。そしてカイロ空港発19:05の飛行機でドバイへと離陸した。エジプト観光が終わった。
熱気と活気と警笛の飛び交うカイロ市内