駅前付近 with Q7
先日の事故(バスが石灯籠に接触して上部が落下、それに当たった人が亡くなった事故)以来、不安定な灯籠を選んで撤去することに決まっていたのだが、昨日の国と三重県と伊勢市の話し合いの結果、道路脇にある全ての灯籠が撤去されることに決まった。
この灯籠は1955年に寄付者を募って外宮内宮間に設置されたもので、大小様々な大きさがあるが、中には松下幸之助や東急電鉄の創始者でもある五島慶太の名前もある。しかし設置を導入した団体もすでに解散しており現在は所有者もいなければ管理者もいない。つまり道路の不法占拠状態だという。
そりゃね、何かあったらどうするんだ?人命は何よりも重い、式の論調で話されたら伊勢市も三重県も国も誰も責任を取ることは回避したくなる。いつか来る東海沖大地震でこれらの灯籠が倒れたら緊急車両が通れなくなるといわれればそうかもしれないけど、現在残っているだけで500基以上あるこれらの灯籠の撤去予算が8000万円というのだけど、それじゃあその費用で上部の傘部分が落ちないように固定したらどうなのかね?60年以上もここに建っていて人身事故は先日が初めてだったはず。
ボクにとっては幼い頃からあるこれらの灯籠は言ってみれば原風景ともいえるもので、中学や高校に通うときもこれらの灯籠のある歩道を毎日歩いて通っていたので愛着も特別なところがある。古いものはなんでも無くしてしまうか新しくしてしまうのが日本流だったりするけど、古いものを古いままに残すことも考えてほしいものだと、欧州などを旅した時には特にそう思う。ラトビアの「三人兄弟」と呼ばれる住宅なんて15世紀と17世紀の個人住宅だよ。
この3軒が「三人兄弟」