with Q7
この店はお客で食べに来たことは何度もあるけど演奏者として出演するのは初めてだ。スペースの余裕が無いのでデュオでということだったが、これだったらウッドベースも収まるかなと思えた。今月の音楽イベントは急遽決まったらしくあまり集客出来てないようなハナシだったのだけど行ってみたら予約客が20名と、あの店にしてはこれだけ入ってもらえばいいんじゃないかな。残りはカウンター席くらいだし。しかもお客さんの中には遠く津市からお越しのカップルもいて有り難いことです。
今日は先日のレストランライブと違って最初から演奏はデザートが出始めた頃からスタートすることになっていて、つまりアトラクションというかショータイムそのものなので妙に食事バックのBGM的な気配りは無用だ。床は板張りだしそんなに大きな店ではないので普通に鳴らしても店中にSAXが響き渡る。演奏そのものは2人なので気楽なもので基本的に成り行き任せ。これが楽しいので、この演奏者の楽しいが客席に伝わればいいなと思って自己流でブリブリ演ってしまう。
終わってからお帰りの際に口々になにか声を掛けていってくださるので、「退屈しませんでしたか?」と聞いたりしたのだが「いえいえ、全然そんなことはなくて楽しかったです」と言って下さるとこちらとしても嬉しい限り。なにしろ必ずしもジャズが好きという方々ばかりではなかったのだけど随分と好評価だったようで、最後にオーナーシェフが回してくれた投げ銭入れ代わりの貯金箱には下手なチャージバックを遥かに上回るチップが入っていた。ま、チップがギャラを上回るというのはそんなに珍しいハナシでもないのだけど。あー、面白かった。