桔梗 with Q7
連日の猛暑にもかかわらずキキョウの花が涼やかに咲いている。でも6株植えたのだけど1株は根付かず全滅、残りの5株は取り敢えずは根付いたものの、そのうちの一株は今になって葉っぱが枯れ始めている。どうも白い花の株のほうが弱いみたいだ。清廉白弱ってところだろうか。
最近、近所で家を取り壊したところがある。新たに家を建て直すということだが今のところは空地になっている。するとその空き地になった場所にたちまち雑草が茂り始めた。そのこと自体は何の不思議もない。ところがその空き地の真中辺りにポツンと紫の花が咲いている。雨は降っていないし誰もわざわざ水遣りをしたりはしていないのにも関わらず可憐な花が枯れることもなく咲いている。日当たりは良いので日中は40度前後の直射日光にさらされているのだけど見ているとスクスクと育っているようだ。花壇や植木の花はちょっと水遣りを怠るとたちまち萎れてしまうのに比べると雑草は強いねえ。
この連想で産経新聞の連載になっている曽野綾子氏のコラムを思い出した。それは6歳までにどれだけ雑菌に触れたかどうかでその後の免疫力が違ってくるというハナシだった。つまり日常の身の回りから滅菌だの殺菌だのをあまり徹底しないほうが良いという趣旨のハナシで、手洗いも行き過ぎないほうが良いというインフル対策などからは正反対の意見だった。
でもこれには根拠なく賛同できてしまう昭和人間の自分がいた。腸内に回虫がいるほうが花粉症などの過敏な体質を改善できるというハナシや、不衛生な土地の子供の皮膚のほうが先進国の子供よりも肌が綺麗だとか、雑味を含むほうが純な内容よりも味わい深いという音楽のハナシにも通じると思った。