*** テキトー絵日記 ***

2018/11/08(木)

画素数のゆとり

with G1X Mk2

近所で見かけた秋景色。やっぱりセンサーサイズが大きい(1.5inch)と描写にも余裕があるのが分かる。ヨセミテ公園を写した写真家のアンセル・アダムスが大判カメラを愛用していた理由もよく分かる。普通のブローニーサイズはもちろんのこと、中判サイズのカメラでさえも細かな木々の一枚ごとの葉っぱなどを表現するには解像度が不足していたからだ。でもふと思うのは、もし今日の4Kや8Kカメラを当時使えたらどうなのだろう?それでもやっぱり大判サイズのカメラには敵わないのかな?

と思ったのでちょっと調べてみた。大判カメラは別名フィールドカメラとか、使う板状フィルムが4×5インチなのでシノゴと呼ばれたりするが、3200dpiでその面積を計算するとざっと2億画素となるそうだ。

では4Kや8Kで撮影した場合はというと、4Kの場合で3820×2160なので約825万画素となる。では8Kはというと7680×4320なので約3300万画素となって、う〜ん、動画のテレビと写真のカメラを直接比較するのはどうかと思うが、少なくとも静止画として見る限り、これでは大判カメラに太刀打ちできないのが分かる。

しかしそうするとFujiがこの夏、ドイツのフォトキナで発表した中判カメラは1億2000万画素というから静止画なら軽く8Kを超えるわけだ。しかもこれなら大判カメラにも近づく画素数で、それでいて取り扱いには三脚も暗幕も要らず、形はちょっと大きいデジカメに過ぎないのだからその凄さがよく分かる。もしアンセル・アダムスが存命ならきっとこれを使うだろうな。発売は来春らしいですが、まあアマチュアには縁のないお値段になることだろう。

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