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ただでさえ遅読なのに数日置きにしか広げなかった百田尚樹氏の「日本国紀」をやっと読了した。いや、やっとというのは遅まきながらという意味で、決して読むのが厄介な本という意味では無い。それどころか非常に読みやすく、歴史書というより大河ドラマを見ているかのような大きな一つの物語なのだ。前にも書いたが歴史というものは後世に語られる一つの物語に過ぎないのだから。
通して読んでみると、日本人の特性なのか、争い事を好まず協調し穏やかな国民性が浮かび上がってくる。しかしその半面、変化や改革を好まないという面も見えてくる。確かにこれでは鎖国体質とでも言おうか、現代に於いて様々な製品やサービスがガラパゴス化するのも、国民全体が平和ボケに浸るのもむべなるかなである。
特にこの平和ボケに関しては百田尚樹氏の熱弁も奮っているが、確かに最近になって言われ始めた戦後の進駐軍により進められた「War
Guilty Information Program」略してWGIPの広まった結果だろう。そういう意味ではボクなどの戦後生まれ世代も確実にこの影響を受けていると言える。
自宅で朝日新聞と産経新聞の2紙を取るようになってからは、この両紙を読み通すことによって自分で判断できることが増えてきたと思う。思想的に両極端と言われるこの2紙だが、読んでいると記事の扱い方もそうだけど、単なる見出しの大きさや社説などに大きな違いが感じられる。両極端なので両方共偏向していると言えるのだろうけど、現在のボクは思想信条的には産経新聞に近いので朝日新聞の偏り方が大きく感じられる。