with G1X Mk2
三ヶ月ぶりに「空母いぶき」の続編が届いた。今回は東シナ海という浅い海での潜水艦戦がクローズアップされている。作者のかわぐちかいじ氏はかつて「沈黙の艦隊」で潜水艦を主役にしたシリーズを描いていた人なので、水中での戦いを描くのもお手のものだ。
戦争映画での潜水艦というと咄嗟に「Uボート」とか思い浮かぶが、なんといっても映画として出色の出来は「眼下の敵」じゃなかろうか。米軍駆逐艦の艦長をロバート・ミッチャム、ドイツ軍潜水艦の艦長をクルト・ユルゲンスが演じ、ストーリーもさることながらこの二人の冷静沈着な予測と行動は駆逐艦と潜水艦というより、まるで二人の人間の試合を見るようでもあった。
あと戦争映画ではないがショーン・コネリーがソ連軍潜水艦の艦長を演じた「レッド・オクトーバーを追え」も面白かった。まあこれはトム・クランシーの原作ですからね。分析官のジャック・ライアンもこの映画がシリーズの始まりだったような。
それからこれも米ソの冷戦下での駆逐艦と潜水艦の偶発的な衝突を描いた「駆逐艦ベッドフォード作戦」も記憶に深い。この映画での駆逐艦の艦長はリチャード・ウィドマークが演じていたが、彼の演技も渋かったなあ。しかしいくら一触即発の状態にあったとはいえ、核魚雷を使ったらお手上げにしかならないよね。