*** テキトー絵日記 ***

2019/01/10(木)

「愛と哀しみのボレロ」再鑑賞

DVD with KP

年末に借りたDVD「愛と哀しみのボレロ」、長編映画ながら一気に見たいと思いながらも結局は何度かに分けて見てしまった。なかなか3時間を超える映画を通して見る暇が無かったからなのだけど、この映画は登場人物が多い群像劇な上に、それぞれの家族の戦前から1960年代までの激動の数十年を描いていて、さらに同一の俳優が親と子や、あるいは孫を演じたりするので映画を見ている方はよっぽどしっかり見ていないとあれ?この人物は誰だっけ?と勘違いしたりしやすい。

てな訳で一度は年末に見たのだけど、DVDの返却期限が迫ってきたこともあって昨夜はこの映画をもう一度、それも改めて一気に通してみることが出来た。やはりこうやって見ないと集中力が途切れてしまう。で思うのはこの映画の描く1940年頃から1960年くらいまでは欧州も激動の時代だったんだなあということ。映画の中でも語られているが、欧州が戦争の影響から本当に立ち直ったのは1960年代になってからだということだった。

映画そのもののストーリーとは別に、ちょっと期待していたジュラルディン・チャプリンが歌うシーンではグレンミラー楽団をイメージしたビッグバンドはさて置いて、パリで若いミュージシャンに囲まれて歌うシーン、自分の昔見た記憶ではバリサクが鳴ってたと思ったのだけど改めて見てみた結果、バリサクは使われておらずラッパとトロンボーンとテナーだった。これは完全にボクの思い違いだった。

しかし戦争を挟んだ数十年というのは本当に激動の時代だったんだなあという思いと共に、どういう訳かボクはその連想から林芙美子の浮雲をもう一度読みたくなってきた。手っ取り早く映画でもいいけど、すると高峰秀子だな。

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