これはカラー写真だ with G1X Mk2
この写真は昨夜撮ったもので、題して雨の町内。こういう時はカメラのオート機能に敵わない。ちなみにこれはHDRのごとくカメラが勝手に数枚を連射してそれを自動で合成したもので。この機能を手持ち夜間撮影という。ただそのままだとこのサイズで見るには陰影の陰の部分が強過ぎると思ったのでレタッチで全体を明るくしている。
今日のニュースで女優の今日マチ子さんが亡くなったとあった。享年95歳だそうだ。ボクは昔の大映映画などほとんど見ていないので、彼女の代表作でもある雨月物語がネットにないかなと探したらYoutubeにあったので、今日の午後はそれを鑑賞していた。
溝口健二監督の1952年の作品でヴェネチア国際映画祭で最優秀賞を受賞している。主演はもちろん京マチ子、他に木戸光子、田中絹代、森雅之など。映画はWikiによれば【上田秋成の読本「雨月物語」の「浅茅が宿」と「蛇性の婬」の2編に、モーパッサンの『勲章』を加えて、川口松太郎と依田義賢が脚色した。戦乱と欲望に翻弄される人々を、幽玄な映像美の中に描いている。】ということだ。
映画は確かに日本古来の幽玄の世界を演出していて、それは能や琵琶などを使った音楽であり、また陰影を強く意識したモノクロの画面だったりしたのだが、お蔭で陰翳礼讃じゃないけれど見ているこちらの気持ちとしても影の部分に強く惹かれる思いだった。なんでもライトアップすればいいってもんじゃないよねえ、、、。