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今日の午前中はフィレンツェからローマまでの約280kmを移動するだけ。沿道の景色は特に見るものもなくごく普通の景色が続く。ただし途中で見かけた一面のヒマワリ畑の中を真っ赤なユーロスターAVが走っていく景色はとても印象的だった。あれは写真を撮りたかったなあ。それと途中で立ち寄った土産物店はなかなかナイスな品ぞろえで良かった。
ローマに到着したらランチタイム。本日のメニューはまずサラダ。これをドレッシングとかではなく、オリーブオイル、ワインビネガー、塩で頂くシンプルなものだが、これが結構イケるので帰ったらさっそく真似してみようと思った。セコンドはピッツァカプリチョーザ、早い話がシェフお任せピザということで中身は何がでるか分からないのだけど、結果から言うと生ハム、ポルチーノ茸、モッツァレラなど。生地が売りというので苦手な分厚いタイプかと思ったが意外にもパリパリのクリスピータイプだった。デザートはレモンシャーベット。
ピッツァの具は生ハム、モッツァレラ、ポルチーニ、など
さて昼食後はいよいよローマ市内観光。というわけでヴァチカン市国でもあるサンピエトロ寺院に入場する。あるいは入国する。しかし、驚くなかれ!なんだこの人の数は!まずもって団体入場するために並ぶ列が異常なほど伸びている。今日のローマは38度、この炎天下に1時間以上並ぶとは!しかも入ってからもものすごい人数で建物内は蒸し風呂のよう。ロシアのエルミタージュ美術館もすごかったが密度だけならここも負けてはいないぞ。
ものすごい数の人、人、人
でもって肝心の展示品や館内の印象だけど、歴史的な素晴らしい展示物の数々というのはよく分かったが、個人的には印象に残る様なものは無かった。これは一番最後のシスティーナ礼拝堂に関しても同様で、キリスト教の成り立ちというものを理解していないと共感できるものが少ない。つまりどこかよそ事になってしまうので感銘も得にくい。
むしろサンピエトロ寺院の外に出てからのほうが、あの素晴らしい左右に広がった回廊や多くの聖人たちの彫刻も含め感動的だった。これはやはり事前にペーパーモデルを組み上げていることが大いに関係してるかもしれない。ただ残念なのはこの時、強烈な逆光だったことで思ったような絵は撮れなかった。
サンピエトロ寺院と警護するスイスの傭兵
撮れなかったといえば要所要所に配置されている軍用車両と迷彩服を着た兵士。なかでもベレー帽にサングラス、ジャングルブーツ、迷彩服を着てマシンガンを手にした女性兵士はこちらがイイネのサインを送るとにっこり微笑んでくれて、わー!絵になると思ったものの兵士にカメラを向けていいものか迷ったので写真を撮れなかった。モロッコでは軍人や警官は撮影禁止で、そこをなんとか撮ろうとしたボクの挙動をいっぺんで見透かれたことがあったしね。
コロッセオと面白い形のローマ松
観光の方はこの後、トレビの泉やスペイン広場などお馴染みの場所を見て回ったが、行ったこともないのに既視感が強く感動も無かった。ただ、甘い生活のアニタエグバーグとマストロヤンニの噴水のシーンを思い出した。今なら噴水を見張っているお巡りさんの警笛が鳴りまくるぞ。
楽しげにお喋りしながら時々警笛を鳴らす女性お巡りさん
これで観光は終わり。やれやれと思ったらこれからローマ三越にご案内いたしますとのこと。こんな観光地で日本のデパートなの?と思ったがツアーメンバーは結構買い物をしていた。ボクは日本ですらデパートには行かないのでローマで三越には全く用がない。
まだ外は明るいが時刻は夜の8時頃、やっと本日の夕食はカンツォーネ付きのレストラン。メニューはペペロンチーノのリングイネ、でもあまり唐辛子が効いていない。メインは豚肉のレモンソース。フルーツシロップ。ここはワイン飲み放題の店、今日は暑い中を昼から歩き続けたのでよく冷えた白ワインをがぶ飲みしてしまう。
ローマでの夕食
旅行のパンフにはディナーショー付きとあったが、実際はアコーディオンと歌姫のデュオが各テーブルに回ってくるというもので、特に今回はツアーメンバーに一組の新婚さんがいたので彼らに向けて大サービス、ヤンヤの喝采を浴びていたが、いくらアコプレーヤーがキスしろと促しても新郎君は躊躇したままだった。あそこでちょっとキスすれば格好が付くのにねえ。まあ若いからなあ。
でホテルに戻ったのは結構遅い時間だったが、部屋に入ってみたらモワ〜とした空気。一応エアコンは出ているようだがちっとも涼しくない。一瞬キューバでの出来事を思い出した。しばらく我慢していたがいくら待っても涼しくならない。温度設定を最低の5度にセットしても事態は変わらず。ただし、吹き出し口からほんのわずかヒンヤリした空気が漂い出てはいる。それと手元の設定パネルには太陽マークが出ているのだけど、あれはユニバーサルデザインだと暖房の意味だったはず。なので夜も遅かったが添乗員経由でホテルのサービスを呼んでチェックしてもらったが、パネルを触りと吹き出し口に手を当てただけで「OK、OK」という。マークがさあ、とボクが言い掛けたが「OK,OK」といいながら逃げるように出ていった。
この件を翌朝、同行メンバーに聞いたらやはり暑かったという部屋と冷えすぎて寒かったという部屋に分かれた。さすがは超いいかげんなり、イタ〜〜リア!