*** テキトー絵日記 ***

2019/06/29(土)

イタリア旅行記その(7)

午後に訪れた世界遺産マテーラのサッシ(洞窟住居群)with G1X Mk2

旅行社の設定では朝食後にトゥルッリの並ぶ世界遺産地区を各自でご散策くださいということだったが、早く目覚めたこともあって朝食前に地図を片手に自由散策することにした。こんなに早い時間ではどうせ店も開いてないから却って本当のというか生活感のあるトゥルッリを見て回れるかと思ったし。


一部屋に一つの三角屋根がある

ところが魅力的なトゥルッリが立ち並ぶ地区で、どんどんと入り込んでしまって道が分からなくなってしまった。地図を持っていても自分が今どこにいるかが分からない。さ〜てどうしようか?まずは犬連れで早朝の散歩をしている男性に地図を見せながら今どこにいるか訪ねたら、この地図の範囲の外だと言う。あれれ、そんなに離れてしまっていたか。仕方ないので大体の方向だけ聞いてそちらに向かう。


イタリアで道に迷った

次にやっぱり朝のウォーキングをしている男性に出会ったので場所を聞いてみると、うん、方向は合ってるみたいだ。グラッツェとお礼を言って先に進む。この辺で散策の予定時間の1時間に残り少々となり、幾分焦りも出てきた。なにしろ本当に迷ってしまってはエラいことになるからだ。今の時間は7時過ぎだけど辺りに人の気配が全く無い。

そのまま進むとプチホテル/レストランの開店準備をしている女性がいたので、地図を見せながらここはどこ?このホテルへはどういけば?と尋ねたら親切に教えてくれた。この時のキーワードは、dritto(まっすぐ)、strada grande(大通り)、sinistra(左)、 だったが、ここはどこ?を「Dov'e qui?(Where is here?)」と言ってしまった。後でよく考えたら「Dove siamo?(Where are we?)」と言うべきだったかも。でもまあ話は通じたからいいんだけど。

てなことで早朝のLost in Italiaを経験してからホテルで朝食。それからバスで今日の観光地マテーラに向かう。ここは世界遺産に登録された洞窟都市で、おまけに今年の欧州文化遺産都市に指定されたところなので、それを記念したルミナリエが準備の最中だった。今までイタリアの観光地はテレビや雑誌などで見たことがあるものばかりだったが、ここマテーラのサッシ(洞窟住居)は初めて見たものなので新鮮な驚きがあった。やはり情報過多の功罪ってあるものなのだな。


マテーラに到着してまずはランチ。今日はとてもモダンな洒落たレストランで、プリモはカヴァテッリ、メインがポークソテー、デザートはシューアイスのチョコレートソース掛け。このカヴァテッリというパスタ料理だけど添乗員氏からは予めペンネと聞いていたが出された皿は違うので直接ウェイトレスにChe cos'e questo?と訪ねたら、中に入っている材料をトマト、ナス、チーズ、それからなんとかと次々に言うので、そうじゃなくてこのピアットは何というの?と訪ねたらカヴァテッリと教えてくれた。早朝の迷子といい、このレストランといい少しはイタリア語を覚えたかいがあって良い経験になった。おまけにこのカヴァッテリが美味しくて、お代わりいかが?と大きなボウルを抱えてやってきたのでお願いしてしまったが、お代わりを聞いて回るというレストランも初めての経験だった。これもイタリア流と言うべきか?


カヴァテッリ、ポークソテー、チョコ掛けのシューアイス、生クリーム添え

さてランチの後はここ、マテーラの世界遺産でもあるサッシの住宅群を見て回る。ここを一言で言うと、トルコのカッパドキアとかスペインのセビージャの岩穴住居と同じ種類のものだが、マテーラの場合は住居群の高低差が大きくて、つまり階段の上り下りがなかなかにキツい。


展望台より

マテーラの中心部にダリの彫刻があった

ここを後にしてからは再び北上しナポリを目指す。ちなみにナポリとはギリシャ語でNeo Police、つまり新都市のことだそうだ。ここナポリではバスからの車窓観光ということだったが、たまたまバスのドライバーがナポリ出身ということで通常より念入りにバスで車窓を案内してくれた。で見た感想は、確かにナポリが雑然とした巨大下町であることを感じさせてくれた。

そしてバスは今日の宿泊ホテルに到着。夕食はホテルのレストランでトマトスープ、サーモンのグリル、チョコアイスケーキ。トマトスープはガスパチョの温かいヴァージョンという感じてちょっと酸っぱくピリ辛でとても美味しかった。


見た目よりも断然大人な味のデザート

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