*** テキトー絵日記 ***

2019/11/01(金)

伊勢市展で思ったこと

コラージュしてみた

今日の朝日新聞にも記事になっていた「伊勢 市展」第66回 伊勢市美術展覧会を見てきた。といっても会場は自宅から徒歩で数分の駅前ホール。

いつものように絵画、写真、書、立体造形、グラフィックと会場が分かれていて各部屋で1点だけ気に入った作品の番号を書いて人気投票をする。

新聞で記事になっていたというのは単なる市展のお知らせではなくて、今年はグラフィック作品に従軍慰安婦の象徴となっている少女像をモチーフとして使った作品が出典不許可になった一件のことだ。例の愛知トリエンナーレの余波とも言える出来事だ。

新聞ではこの64歳の作家の「これは検閲だ。内容によって展示が禁止されれば、多種多様な表現をしたい若い世代が萎縮する。芸術に制約があってはいけない」という発言を紹介していた。

これはボクの考えだけど、自由というものはなんでもかんでもしたい放題ということではない。欧州でヒトラーを礼賛したり、アラブ圏でムハンマドやコーランを侮辱すれば一大事となるだろう。米国なら黒人差別がきっかけで暴動にさえなりかねない。人権や表現の自由というものは、あくまでその個人が所属する社会的枠組みの中だけで有効だと考えたほうがいいはずだ。どうも自由とか平等思想は履き違えて認識されているのじゃないだろうか。これも戦後の歪んだ刷り込みの結果に思える。

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