駐輪場 with G1X Mk2
去年は元号が令和になり、この言葉は従来のような中国の古典からではなく万葉集から引用されたとして万葉集がにわかブームになった。他にもテレビの人気番組のプレバトで火がついた俳句ブームというものもある。それぞれの時代やスタイルなどは違うがどちらも広義の和歌といえるだろう。
そこへこの正月ニュースで見たかるた取りで使われる百人一首という短歌の名選集がある。小学校でも取り上げられたりするようだが、生憎ボクはこの百人一首をまとめて読んだことは一度も無い。
昨日、買い物でドンキに行った時に百人一首はないかとカードゲームなどの棚を見てみたら安いのは売り切れで、英語版百人一首というのと一番正式と言うかまともな百人一首しかなかったが、値段が5000円以上したので買うのを諦めた。かるたって結構するんだねえ、ちょっと驚き。
家に帰ってから、そうか、なにもかるた遊びをしたいわけじゃないのだから百人一首を解説してある本を買えばいいのだと気が付き、Amazonで物色したら「小学生おもしろシリーズ
まんが百人一首大辞典」というのが分かりやすそうだったので昨夜のうちに注文しておいたら、それが先程届いた。相変わらずAmazonの物流体制には驚くねえ。
てなわけでこれからボツボツと百人一首を自分なりにDigしてみたいと思っている。時代順になっているので第一弾は一番古いこれ。
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秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ <天智天皇>
「あきのたの かりほのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ」
【解説】秋の田んぼのわきに建てた仮の小屋で番をしていると、草を編んで作った屋根の目が荒いので、私の着物の袖はしきりに夜露にぬれています。
天智天皇とは大化(日本最初の元号)の改新を実行した人で、つまり蘇我氏をほろぼし(クーデター)それまでの豪族から天皇が政治の中心となる国家を作った第38代の天皇。その天皇が田んぼの番をするとは思えないから、この歌は農民に思いを馳せたとみるか、あるいは農民の話す出来事から想像を膨らませて自分のことのように詠んだか。