********************百人一首 その12******************
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ <僧正遍昭>
「あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ おとめのすがた しばしとどめん」
【解説】天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。天女のように美しい舞姫たちの姿を、もう少しここにとどめておきたいのだ。
<そうじょうへんじょう>
宮中の儀式に出席し、そこで見た舞姫たちの美しい姿に心打たれて、天に帰らない(終わらない)でほしい、もっと見ていたいという気持ちを詠んだ歌。当時はアンコールが無かったからねえ。
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