with G1X Mk2
河崎蔵という店は自宅から歩いても10分少々の距離にある。今日は生憎の冷たい雨が降っていたが、駐車場の少ないことも考え自宅から傘を差して歩いて向かった。お目当ては若手とヴェテランのギター2本にウッドベースというオールストリングスのトリオ編成だ。
最近は自分たちの演奏で変わった曲や珍しい曲を取り上げることが多くなっていたので、今日のような耳馴染みのあるというか、いかにもの有名曲を続けて聴くのは逆に新鮮な気分だった。
ただ、こういうありふれた曲を聴衆の前でタップリ聴かせるというのは実はかなり難しいことの一つで、歌い上げるテクとかの引き出しが多くないとなかなか上手く務まらない。
いつも思うのだけど、難しい曲は最初から難しく、簡単な曲をちゃんと聴かせるのもそれはそれでやっぱり難しいという現実なのだった。でもまあ、なにはともあれ、こうして他の人の演奏を聴くのは刺激になるのは確かだ。
********************百人一首 その14******************
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに
<河原左大臣>
「みちのくの しのぶもじずり だれゆえに みだれそめにし われならなくに」
【解説】陸奥で作られる、しのぶ草で染めた「しのぶもじずり」の模様のように、私の心は乱れています。それは誰のせいでしょう。私のせいではなく、あなたのせいですよ。<かわらのさだいじん>
本名は源融(みなもとのとおる)、嵯峨天皇の第12皇子。恋多き男性だったとされるのは、このいかにもプレイボーイ風な歌でもうかがえる。私の恋心は貴女のせいだとさ。
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