********************百人一首 その23******************
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど
<大江千里>
「つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど」
<おおえのちさと>
【解説】月を見ると、あれこれいろんなことが悲しくなってくるものです。秋は私ひとりの身の上に訪れたわけではないのだけど。
漢詩の研究者だった大江千里は漢詩の「対句」という技法を取り入れている。「月」と「我が身」、「ちぢ」と「ひとつ」のようにそれぞれを対比させている。
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