********************百人一首 その31******************
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
<坂上是則>
「あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき」<さかのうえのこれのり>
【解説】夜がほのぼのと明ける頃、有明の月で辺りが明るいのかと思うほどに、吉野の里に降り積もった白い雪であることよ。
坂上是則は大和国(奈良県)の地方官でした。ある冬の日に吉野を訪れた彼は、明け方に外の明るさで目を覚ますと、月明かりと思ったそれはなんと積もった雪の反射の明るさなのでした。その感動と驚きを詠んだ歌。
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