with G1X Mk2
接着剤を最後まで使い切った覚えがない。たいていは途中で固まって使い物にならなくなってしまう。現に手元に途中で固まってしまった種類の違う接着剤が3つもある。ちゃんとしっかりフタを締めていたし、あるいはピンを差して容器に入れて正立させて保管していたのに、いざ使おうとすると使えなくなっている。まるで消費期限があるかのようだ。一度開封したあとは何日以内に使い切ってください、みたいな。でもそんな中でこの写真のだけは使い始めてからずいぶん時間が経っている割に元気だ。いや、スムーズだ。強力接着剤が多い中でこれは糊っぽいからかな。
今日は風も収まり天気も回復したのだけど、なんだか気分が優れない。といって別に体調不良なところはなにもない。まあ気分的な問題だと思うのだけど、昔流行ったバイオリズムでいうところの活動低調期ということなのだろう。
そんな一日だったので、家から出たのはアジトでアルトフルート練習したときだけだった。しかしこれとてそんな積極的な意味での練習ではなく、単にアルトフルートを使ってなにかの曲を演奏してみる。その際にCメロディ譜を見ながら4度下に読み替える、それと低音フルートの低音部をしっかり鳴らす、といったところが狙いだ。
これをやっていたら音楽友より電話が入り、来月の隔月ライブは中止にしてほしいとの要望を店から受けた旨の連絡だった。そうだろうなあ、皆さん、特に高齢者は万一の感染を非常に恐れているものなあ。もし感染しても特効薬もなく自力の体力で持ちこたえるしか無いというのだから余計に怖い。
********************百人一首 その58******************
有馬山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
<大弐三位>
「ありまやま いなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする」
<だいにのさんみ>
【解説】有馬山から猪名の笹原に風が吹くと、笹の葉がそよそよと音を立てます。そうよそうよ、どうして私が貴方を忘れるでしょうか。
大弐三位こと藤原賢子(ふじわらのかたこ)は紫式部の娘。恋人が久しく来ないのを、賢子が心変わりしたと思ったという言い訳をするので、よくそんなことが言えるものだと詠んだ歌。「いでそよ」さあ、そうよ。ここでの「そよ」は「そうよ」と「そよそよ」を掛けている。「忘れやはする」忘れるでしょうか、忘れるはずがない。さすがは紫式部の娘、男の言い訳に黙ってはいない。
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