*** テキトー絵日記 ***

2020/03/27(金)

「ジャズに人が集まらない理由」

Copy &Paste

なかなか刺激的なタイトルの本というか電子ブックをダウンロードして読み始めた。書いたのは八幡謙介というギタリストでライブハウスでの活動を10年ほど続け、その後にギターを教えたりしている人のようだ。

まだ全部は読んでないが、主な目録として
<収録内容>
にわかを許さない空気
なんとなく入りにくい店作り
ミュージシャンが偉そう
衣装がダサい
MCがつまんない
がつんとスウィングしないから
ライブが流れ作業になっているから
ステージ上でもっさりする謎の風習
ハーモニー進化論がジャズを停滞させている原因
サプライズやハプニングが通用していないから
ジャズシンガーのジャズジャズしい歌が苦手
若者が背伸びをしなくなったから
ジャズ界の評価は死刑宣告に等しい
(など、全25本)
となっている。

つまりこれはジャズに人が集まらないというよりは、ジャズ専門のライブハウスに人が集まらない、という内容だ。で早速読んで見ると、なるほどと思う部分もあるにはあるのだけど、ボクの意識から言うと「え〜、今どき、まだそんなですか〜?」って感じがすごくする。ということはひょっとすると東京の、それも中央線沿線に点在するような昔から続いているジャズ専門のライブハウスに集まるプロやアマのミュージシャンは意識がずいぶんと遅れてないかい?と思う次第。

ボクの場合は30代から並行して始めたサンバやサルサのショーバンドでの経験が大きいのかも知れない。実際に音楽プロダクションとの交流もあったし、そこでいろいろアドバイスも貰ったりした。こういうのは純粋ジャズ一辺倒の世界ではなかなか経験できないことだと思う。

でもね、ボクが金科玉条にしているのは、かつて来日したルー・ロウルズがインタビューの中で「ステージで成功する秘訣は、音楽内容が50%で見た目が50%だとエリントンが言っていた」というハナシで、ボクはこれを「ステージ=芸能半分+芸術半分」という風に捉えている。ちなみにそのときのルー・ロウルズは「だからお洒落してきたオレのステージは満点だろ」と笑い飛ばしていた。

********************百人一首 その68******************

心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
<三条院>

「こころにも あらでうきよに ながらえば こいしかるべき よわのつきかな」
<さんじょういん>

【解説】心ならずも、この辛くはかない世の中で生き長らえてしまったなら、きっと恋しく思い出されるのだろう、この夜中の月が。

三条院は第67代天皇。藤原道長との権力闘争の末に5年で退位した。その間、2度の内裏の火事、目の病、などを理由に道長から彼の4歳の孫に天皇を譲るように迫られ、退位を決意した時に詠んだ歌。しかし歌に詠んだように三条院が生き長らえることはなく、退位の翌年に41歳で亡くなった。

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