宮川堤の旧堤防道路(8年前) with X10
長閑な春の写真だがこれは今年のものではなくて、かつての宮川堤だ。日付を見ると2012年4月9日になっている。8年前だ。今はこの堤防の改修工事を終えたので堤防上はもっと広くなっているが、その工事のために数百本の桜の木が切られたので、代わりに植えた若木ではこんな桜のトンネルみたいにはならない。
ここ数日間は曇りや雨が続いていて青空が全然見えない。この宮川堤も数日前のテレビニュースで5分から8分咲きと言っていたから、そろそろ満開だろう。でもこう低温が続いていると案外、見頃はもう少し先かも。
この河川敷も今年は恒例の桜まつりが中止になり、ニュースで見る上野公園みたいに「シートなど広げての宴会禁止」となっている。食べ物の露店なども出ていないからかえって河川敷公園本来の美しさを味わえるかも知れない。
にしてもこう毎日、冷たい雨が降っていて、ニュースではコロナ禍の話題ばかりなのでいささか気が滅入ってしまう。早く気温も気分も春うららとなって欲しいものだ。
********************百人一首 その73******************
高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ
<権中納言正房>
「たかさごの おのえのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなん」
<ごんちゅうなごんまさふさ>
【解説】高い山の峰に桜が咲いた。里山の霞よ、どうか立たないでおくれ。あの峰の桜が隠れてしまうから。
これは藤原師通の家で開かれた宴席で「遠くの桜を眺める」という題で詠まれたもの。「高砂の尾上の桜」とは高い山の峰の桜。「外山」対比させた低い里山のこと。「立たずもあらなむ」の「なむ」とは願望を表し、立たないでほしいの意。
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