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長い間、ビールは好きではなかった。20代の会社勤めの頃は、たまにある宴会などで仕方無しに乾杯などしていたことを思い出す。
それが近年の海外旅行で食事のときには必ず「お飲み物は?」と聞かれ、その選択肢はといえばだいたいがビールかワインか水というのがほとんど。ジュースなどもあるがそんなので食事する気にはなれないし。
旅行するのが暑い時期や暑い地域が多いこともあり、歩き回った後では喉も渇く。となるとワインよりもビールを選ぶことが多くなる。水は食事時に限らず常用しているし。
そんな経験から、海外では不思議とビールを飲むことも多かった。それでも帰国してからはほとんどビールを飲まなかった。それが数年前から特定銘柄のビール(プレミアムモルツ)だけは美味しく飲むようになり、それがいつしかサッポロ黒ラベルに変わり、なにかのきっかけでビールに比べて半値の発泡酒を愛用するようになった。それがこのサントリー金麦。これは毎日美味しく頂いている。でもグラスは小さい。こういうのが本当のビール党ではない証拠だな。
********************百人一首 その75******************
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
<藤原基俊>
「ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あわれことしの あきもいぬめり」
<ふじわらのもとよし>
【解説】約束してくださったはかない言葉を、命のように大切にしていたのに、ああ今年の秋も虚しくすぎていくようだ。
基俊の息子は僧侶で毎年ある維摩講で興福寺の講師に選ばれることを願っていた。そこで講師を選ぶ権力を持つ藤原忠通に息子を選ぶように頼んだのだが結果は落選だった。そのときの気持を詠んだ歌。「いぬめり」とは「去ぬ」+「そのようだ」過ぎていくようだ、の意。
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