| ********************百人一首 その78****************** 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守<源兼昌>
 「あわじしま かようちどりの なくこえに いくよねざめぬ すまのせきもり」<みなもとのかねまさ>
 
 【解説】淡路島から海を渡ってくる千鳥の鳴き声に、いく夜、目を覚ましたことだろう、須磨の関所の番人は。
 源兼昌は「源氏物語」を読み、罰を受けた光源氏が須磨に暮らす「須磨の巻」に感動して、単身赴任で過ごす関守の寂しさを想像してこの歌を詠んだ。 |