| ********************百人一首 その84****************** 長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき<藤原清輔朝臣>
 「よのなかよ みちこそなけれ おもいいる やまのおくにも しかぞなくなる」<ふじわらのきよすけあそん>
 
 【解説】長く生きていれば、辛いこのごろもまた懐かしく思い出すのだろう。辛かった昔の出来事も今では懐かしく思えるのだから。
 清輔は父親と不仲で出世できず、まとめていた歌集もそれを命じた二条院が亡くななったために選ばれず、苦しい日々を送ってた。そんな彼が未来に希望を託した歌。 |