7種類のDonna Lee 譜面 with G1X Mk2
            一昨日書いた「ドナリーをウォーミングアップに使う」というのを演ってみた。いや実はこれ昨日ちょっとだけやってみたのだけど、オリジナルメロだけでもタイヘンなのに、とてもじゃないがそれを頭で移調して演るなんてことは出来そうになかった。
            そこでまずはこのDonna Leeという曲をpdfでアップしてないかとネットで探し、つぎにダウンロードしたpdfファイルをMuseScoreにインポートし、コードが入ってなかったのでそれを手入力で入れてまずはMuseScore譜面を作成。いったん作ってしまえば移調はワンタッチなのでこれで7種類のキーの譜面を印刷した。
            以下はその結果。
            ・Cキー:一番演りやすいのはbや#が無いからだけではなく、音域が一番フルートに向いているから。
            ・Fキー:もともとのパーカーがアルトサックスで演奏しているのがこのキー。ただしアルトサックスと違ってフルートには高音域のサイドキーが無いのでその辺りの、特に出だしのハイE~F~Eの3連が難しい。
            ・Bbキー:テナーなどはこのキーで演るのが普通。音域的には最低音がBなので足部管がCのフルートではそのまま演奏できず、部分的にオクターブ上げる必要があるが、8分音符1つの1回だけなので誤魔化すという手もある。
            ・Ebキー:bを一つ増やしてみる。これもハイのEb~F~Ebという3連があるけどこの運指は難しくない。最低音も下のEなのでフルートにはこのキーもいいかも。
            ・Abキー:コンサートキーでもあるので普通のフルートで演奏するとなるとこのキーになる。けれどそのままでは下のAとかBの音が出てくるのでこれも部分的にオクターブ上げるしか無い。
            #系もやってみようと思ったがGキーは音域が中途半端なので諦めて、
            ・Dキー:これはフルートでこのまますんなりいけそう。
            ・Aキー:これも最低音がBbなので部分的オクターブ上げになる。
            
            という訳で、ウォーミングアップというか、練習にはこれら7つのキーで演奏してみるのも面白いが、これをいざ演奏するとなるとフルートにとってはC、D、Eb辺りのキーが無難と言えそうだ。でも仮にセッションとなったらフルートはコンサートキーのAbになるんだろうなあ。今日は普通にフルートで各キーを2回ずつ演奏してから、次にアルトフルートでも各2回ずつ演ってみた。もちろん超遅テンポですけどね。
            
              
                
                  | ********************百人一首 その97****************** 来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ<権中納言定家>
 「こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに やくやもしおの みもこがれつつ」<ごんちゅうなごんていか>
 
 【解説】いくら待っても来ない恋人を待ちながら、松帆の夕なぎの頃に焼く藻塩のように、私の身も貴方に恋こがれているのです。
 作者の藤原定家はこの百人一首をまとめた人。万葉集にある長歌からの本歌取りで、待つしか無い女性の立場になって詠んでいる。「松帆の浦」淡路島の北端にある海岸で「松帆」に「待つ」を掛けている。
 「身もこがれつつ」自分自身の身がこがれる、と「海藻が焼け焦げる」の二つの意味を表す。昔は海藻を焼いて水に混ぜ煮詰めて塩を取った。
 |