with G1X Mk2
数日前から運動不足のモヤモヤ感があった。昨夜の寝る前にそうだ、明日は久しぶりに剣峠を登ってみようと思いついた。登ると言っても自転車なのでヒルクライムだ。
で今朝は早速いつものミニベロで家を出た。まずは4キロほど走って内宮の宇治橋前の広場(写真左上)、見事なほどに誰もいない。別に参拝が禁止されているわけではないのだけど誰もいない。交通誘導員が3人もいるが肝心のクルマが来ないから手持ち無沙汰な様子。
さてそんな宇治橋前から剣峠へ登るルートに入る(写真右上)。クルマはほとんど通らないから自転車で気持ちよく走れる。最初のうちは緩い勾配のアップダウンを繰り返しながらだんだんと高度を稼いでいく。8キロほど入った辺りに20軒ほどの家が点在していて、この辺りは高麗広と呼ばれる。電気は通っているが水道はない。携帯も繋がらない。
剣峠までは内宮の五十鈴川に沿って上流へと登っていくことになるが、最後のつづら折れに差し掛かる辺りで五十鈴川の源流と離れる。もうこの辺りまで来ると山の小さな渓流といった風情だ(写真左下)。
そこから本格的なヒルクライムとなり、そしてようやく峠に到着(写真右下)。ここは内宮前から16キロほどの地点。以前はよく来ていたが前回はいつだったかと日記の過去検索をしてみたらちょうど5年前だった。その時も前々回から5年ぶりと書いているので、この10年で2回目ということになる。そうか、そんなに久しぶりかと感慨深い。ただ前回まではアウターで登れていたのに今回はインナーを使ってしまった。というかインナーでしかあの坂を登れないのだった。5年の歳月は体力にも大きな違いがあるものだ。
********************百人一首 その99******************
人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思うゆゑに 物思ふ身は
<後鳥羽院>
「ひともおし ひともうらめし あじきなく よをおもうゆえに ものおもうみは」
<ごとばいん>
【解説】あるときは人が愛おしく思われ、またあるときは恨めしく思われる。つまらない世の中だと思って思い悩んでしまうこの私にとっては。 この歌は鎌倉武士の力が強くなり、朝廷と幕府の対立に悩んでいた頃に読まれたもの。この9年後に後鳥羽院は鎌倉幕府を倒そうと承久の乱を起こすが戦に敗れ隠岐に流されてしまう。
「人もをし」の「をし」とは「愛し(おし)」のこと。「あぢきなく」思うようにならず。
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