with G1X Mk2
6月に100km近いサイクリングをした時、腕と脚にはかなりハッキリと日焼けの跡が残った。これではイカンと以後は日焼け止めジェルとかを使うようにしていたのだけど、残りが少なくなってきたので新しく買い直そうと近くのドラッグストアに出かけた。
店内の日焼け止めコーナーでパッと棚を見る。ま〜沢山の種類があってどれがどれやらワカラナイ。値段もピンキリで効能らしきこともいろいろ書いてある。あまり深く考えずにテキトーに選んでみたが、帰ってきてからちょっと本気で調べてみた。
まずよく言われるSPFだけどこれはSun Protect Factorの略で、文字通り「日焼け防止」なのだけど、これが35とか50とかあるのは意味があって、SPF1の場合で日焼けを20分間阻止できるといういうもの。なのでSPF50なら50×20分=1000分=16.6時間阻止できるという意味なのだけど、これはあくまで理論値。実際には汗などで塗った効果が失われる可能性が高いので一度塗ったからといって安心は出来ない。ちなみにこの数値はSPF50止まりという風に決まっていて、それ以上の効果があるものはSPF50+と表示されている。
つぎにPAという表示で、これはProtection of UVAの最初のPと最後のAを合わせた略語。またずいぶん変な省略だなと思うのだけど、それは先程のSPFがUVB(Ultra
Violet B、紫外線B波)の阻止に特化してるからで、このPAはUVA(Ultra Violet
A、紫外線A波)にターゲットを絞っているから。こちらは数値ではなく+の数で表される。PA+からPA++、PA+++,PA++++の4段階。
なので最強の日焼け止めは理論値だけで考えると、SPF50+でPA++++のものとなるが、実際にはムラなく伸ばしやすい、とか汗で流れにくい、とか他にも化粧品的要素なども入ってくるから一概にこれがいいとは言えない。
これらは肌に塗ることによって日焼けを防止するものだが、日焼け防止のウエアなどの生地や窓ガラスに貼るフィルムなどはSPFではなくUPFという指標を使う。SPFは1平方センチの肌に2mg塗った場合にUVBを20分間阻止できるという定義なので、人体以外の工業製品にはこの指標が使えない。そこでUPF(UltraViolet
Protection Factor)となるが、この場合もUPF50+が最高値となっている。
日焼け対策のメインは波長の短い紫外線B波(UVB)対策を意味し、これがいわゆる日焼けなのだが、波長の長い紫外線A波(UVA)は皮膚表面だけでなく奥まで浸透するので光劣化といわれる肌の老化と関係が深い。