*** テキトー絵日記 ***

2020/08/29(土)

未舗装の御木本道路の写真を見て

with G1X Mk2

やっと雨のない午前中だと思ったら、午後になっていきなり強い雨が短時間降った。そのあとはすぐにピーカンになったから、まあ夕立ということだろうか。それにしてはあまり風情の感じられない気まぐれな通り雨だった。

ネットを見ていたら昔の伊勢市内の写真を多数アップされている方のサイトがあった。昔といっても大正とか戦前とかではなく昭和の40〜50年代のものなのでボクには十分記憶に深い。中でも外宮内宮間を結ぶ裏道として開通していた御木本道路の写真はかつての小学生の時の記憶を呼び起こしてくれるものだった。

これは真珠王と言われた御木本幸吉が私財を投じて開通させた道路としてその名が残っているのだけど、写真にはまだ未舗装の道路が写っていたのだ。当然、車線などというものもない。ボクの記憶にある赤土と砂利の路面なのだった。

といっても当時の伊勢市内は主要道路はちゃんと舗装されていたが、この御木本道路は郊外の裏道ということでまだ舗装がされていなかったのだ。

昆虫採りで夕方まで夢中になっていると遠くから土煙がもうもうと湧き上がり、それでバスが走ってくるのが分かるという長閑な田舎の景色だった。辺りは一面の田んぼが広がり遠くからでもバスは良く見えた。それが今は高速に接続する片側2車線の主要道路となり、まわりはマンションや住宅地となり、あれだけ広がっていた田んぼも今はほとんどなくなっている。いや、全く無いかも。

ずいぶん昔のハナシのようだけどそれはボクが小学生の頃のことだ、と書いてじゃあそれって何年前なのだと計算してみればほぼ60年近く前のこと。やっぱり昔には違いないのだった。そうか、それだけ歳を取ったということなんだな。

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