450mmではこれが精一杯 with KP
昨夜は中秋の名月だった。でもしかし天文学的には今夜が本当の満月らしい。といってもその違いはほとんど分からないので、要するに今の時期の満月はとても綺麗ということだろう。
せっかくなのでボクも昨夜の満月の撮影を試みた。闇夜に浮かぶ満月というのはとても明るくて、これを撮影するということは真っ暗な部屋に吊るされた裸電球を写真に撮るというようなものだ。なので最初はカメラの絞り優先モードのまま露出補正を-5EVにしてみたが、とてもそんな程度では収まらず、ただの丸くて白い光源としか写らない。
そこでマニュアル撮影に切り替えて、思いっきり暗く写すべく、ISO800、1/1600、F6.3、画角は450mm相当。これで撮影してから月面だけを後からレタッチで少し明るくしたものが今日の写真↑だ。しかしこのままではただの日の丸構図なのでこれをトリミングして大きく切り出してみる。
をを、月面写真らしくなったが、同時にだからどうした?という気分にもなる。う〜む確かに。理科の学習参考書じゃないんだし。やっぱり気分的にススキが欲しいな。そこで過去に訪れた奈良県のススキ名所の曽爾高原の写真からこれ↓を選ぶ。
この昼間に撮った写真の明度と彩度を落として夜中風情にしたものに最初の切り出した満月を加え、画面下側をカットしたものが完成形のこれ。
面白いのでFBに投稿してみた。これが一枚写真ということであればウソ臭いのは十分承知の上だけど、グラフィック作品ということであれば別に問題は無さそう。新聞に夏の花火大会の写真が載ることがある。多くの場合、多重露光でいくつもの花火を一つの画面に収めていたりするが、あれも合成写真の一種と言えるわけで、どこまでが写真でどこからがグラフィック作品となるのか、なかなか難しい問題ではある。