*** テキトー絵日記 ***

2020/11/23(月・勤労感謝の日)

勤労感謝の日に思う

今日は北西の風が強い with G1X Mk2

今日は祝日で勤労感謝の日。ボクは毎年書いているが、本来の今日は新嘗祭と言ってその年に収穫された穀物など五穀豊穣に感謝をする日なのだ。それがGHQの方針で国家神道の色合いを薄めるために「感謝する」という部分だけを取り上げて「勤労感謝の日」となった。

でも最近のネット上では本来の新嘗祭という呼称に戻そうと主張している記事を時折見かけるようになった。確かに勤労感謝では誰が誰に感謝するのか、サラリーマン家庭が働き手の大黒柱でもあるご主人に家族が感謝をする日というのか、これでは五穀豊穣を国民全員が感謝をしようという本来の意味からだいぶハナシが違ってくる。

ただ呼称変更には別の問題もある。今の日本の休日には祭日というのは無くて全部が祝日になっている。なので祝祭日とも言わない。昭和23年に決められた法律でそうなっている。すると新嘗祭という祭日は法律を改正しないかぎり復活することはない。

ところが何かを変えようというのは物凄いエネルギーが必要で、大抵の場合は今までのままの存続を選ぶ。大阪都もそうだし、憲法改正についてもそうだ。対人関係のトラブルは多くの場合が、自分を変えずに相手を変えさせようとするところから始まる。なので何かを変えようというときは、よほど切羽詰まった事情が迫っている場合のみだ。だから日本はぬるま湯に浸かったままで戦後を歩んできた。自決した三島由紀夫はそれを指摘したかったのじゃないか。

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