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毎年の年末恒例のイタリアンレストランでのライブ、今年はコロナ禍で中止かと思ったが、席を減らして本日開催となった。コース料理を食べながらオーソドックスなジャズを味わってもらうというコンセプトなので最初はやや控えめに演奏を始めたが、こちらを見るお客さんの視線が熱いのでもう2曲目からブイブイと演ってしまった。なので厚かましくもMCで「ちょっとうるさくありませんでしたか?」などと聞いてしまったが、全然好意的な反応なので安心してしまう。
まあ確かに「ジャジーナイト」として売っているイベントなのでお客さんはジャズ好きな人が多い。というか皆さんそういう方々ばかり。ただそれでもジャズのライブハウスに来られる方々とはまたちょっと違っていて、あくまで美味しい料理に舌鼓を打ちながら、オーソドックスなスタンダードナンバーを味わうのがお好みという感じだ。
この店ではお客さんに自由記帳というか要望、感想などをどうぞと書いてもらっているのだけど、今年はその用紙にビッシリと感想を書かれているケースが多く、そのほとんどが演奏内容や料理や接客に好意的な意見ばかりで、これだけ褒められれば誰だって嬉しいに決まっているがいささか面映ゆくもある。
演奏内容は1部が50分、2部が70分くらい演ったが、最後の方はデザートも終わっているのに熱心に聴いてくださるのでつい調子に乗ってしまいそうになる。こういうところはアマチュアの悲しさで、引き出しの数は少ないわ、演奏余力は限られているわで、あまり調子に乗ると空回りの結果になりかねないと自重を心がける。ライブハウスじゃないしね。
それでもこういうちょっとおめかししたような場での本番は、最近ほとんど無いので久しぶりに余所行き気分を味わう楽しい晩だった。