*** テキトー絵日記 ***

2022/05/27(金)

仏語伝来の英語

by G1X Mk2

以前は多くの見物客が訪れた外宮の勾玉池に設営された菖蒲苑。前は中洲になっていてこの時期だけ渡り板で入ることが出来たのだけど、それも今は無く、それでも自然発生的に生き残った数株が池の中央部に勝手に咲いている。往年の外宮の菖蒲苑を知る者にとってはかつての見る影もないのが残念だ。

昨日、アイロンを掛けながら流し聴きしていたNHKラジオの「ニュースで学ぶ現代英語」。ここで面白いことを言っていた。昨日の内容は「沖縄県。基地問題の早期解決を求める」の英語ニュースだったのだけど、この中で次の文章が出てくる。

They call for a plan to relocate the U.S. Marine Corps Futenma Air Station within the prefecture to be scrapped.
(和訳)それらの提案は呼びかけています。アメリカ海兵隊普天間航空基地を県内に移設する計画が、断念されることを。

問題というのはこの文章中の単語「Corps」、これはコーと読みます。軍隊の意味です。コープスとは読みません。もしコープスと読むとそれは「死体(corpse)」の意味になってしまいます。だけど原稿に「coprs」とあったら素直に「コープス」と読んでしまいそう。

なんでこんなややこしい英単語があるかというと、これは元がフランス語だから。ちなみに英語のcorpsを仏語に翻訳するとcorpsとなります。発音は英語が語尾のrを意識したコ~、てな感じなのに対して仏語の方は単純にコーです。

これ読むときに間違えないかなあと思ったら英語ネイティブでも間違えることがあるそうで、例としてオバマさんが大統領の時に演説でコープスと発音したのが有名だそうです。やっぱりね。しかし元の意味が「軍隊」だけに「死体」と言ってしまうと相当マズいだろうな。

******** 覚えたい語句の自分用MEMO *******

  言い間違い
イタリア語  Travisamento
(トラヴィザメント)
 スペイン語 Tergiversación
(テルヒベルサスィオン)
 ポルトガル語 Deturpação
(デトゥルパサォン)
 フランス語 Fausses déclarations
(フォゼ デクラハスィオン)
Misrepresentation

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく