*** テキトー絵日記 ***

2025/02/24(月)

インド旅行その5

深さ50mを掘って上から建築したエローラ遺跡 by ZV-1

連泊したホテルを出て今日は4つ目の世界遺産、エローラ遺跡へ。これまで仏教とヒンドゥー教の遺跡を見てきたが、今日はそれらにジャイナ教の3つが共存する宗教遺跡だ。


遠足で来ていたイスラム学校の生徒たち

ここもこれまで見てきたような岩窟宗教遺跡なのだけど、第1窟から第34窟まである中で、ヒンドゥー教遺跡の中の第16窟カイラーサ寺院だけは岩窟ではなく、岩山を上から掘り下げて作られたもので、この高さ(深さ)50m、縦横70mほどの複雑に入り込んだ寺院そのものが一つの彫刻と言われている。ボクも以前、これをテレビで見ていつか訪ねてみたいと思っていた。ともかく、これが通常の建築物のように下から作り上げたものではなく、上から掘り下げて作られたと言うことに度肝を抜かれる。建築には150年掛かったといわれるが、それも当然だろう。


ここ全部が岩山を深さ50mまで彫って出来ている

仏教窟の中では、まるで現代のアパートとしか思えないような、岩窟をくり抜いた5世紀の僧侶たちの住居跡が面白い。同じ間取りの部屋が岩壁に整然とくり抜かれている。3階建てならぬ3層堀りとでも言うのだろうか。


まるでアパート

ジャイナ教のことは知らなかったが、僧侶は全裸で暮らす戒律の厳しい宗教とのこと。夏でも冬でも全裸で過ごし服はいっさい着ない。一日一食で口にするのは野菜のみ。なので遺跡の彫刻も全裸姿。ちなみに今でもジャイナ教のお坊さんはこの教えを実践しているそうだ。それとインドで一握りのトップクラスの成功者はこのジャイナ教の信者が多いのだそうだ。


ジャイナ教は像も全裸

エローラ遺跡見学のあとはレストランで今や定番となったインド定食のビュッフェ、その後オーランガバードの町へ戻りミニ・タジマハルと言われる霊廟を見学した。



確かにタジマハルそっくり

ここは正しくはビー・ビー・カ・マクバラーといい、ムガル帝国の6代皇帝の后の墓。17世紀に息子によって構築された。タージ・マハルと類似のため「貧乏人のタージ」と愛称されるそうだ。


これでも充分立派だ

見学の後は空港に向かい、再びインディゴエアで今度はデリーに飛んだ。機材はA321neoでやっぱりの満席。2時間ほどの飛行でインド中西部から北西部に位置する首都デリーに到着した。夜遅くに着いたが空港の外はそれまでのインドとは思えないヒンヤリした空気だった。

******** 覚えたい語句の自分用MEMO *******

  遠足
イタリア語  escursione
(エスクルスィオーネ)
 スペイン語 excursión
(エクスクルスィオン)
 ポルトガル語 excursão
(イスクルサォン)
 フランス語 excursion
(イクスキュワスィオン)

Field trip

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