*** テキトー日記 ***

(2000/11/12)

受話器考

冬場には部屋が暖まるまで電波が繋がらないという、なんとも人間さまみたいな、コードレス初代電話機を長い間だましだまし使っていたのだけど、このほどやっと新しい電話に取り替えた。

でこうしてみると、なんつーかテクノロジーの進歩みたいなものが見えてちょっと面白い。電話機の機能のこともそうだけど、単に送受信機の大きさを比べるだけでも充分進歩というか進化がうかがえる。親子三代って感じ?

左から、ケータイ、おにゅう、お古、の順ね。しかしこうして並べて比べてみると今まで使ってたのは電話というよりまるでウォーキートーキーみたいだ。これで本体は別にあって、これは単なる送受話器なんですからね。今は無き微弱電波という方式で、見通し10m以内じゃないと電波が届かない。見た目だけだと自衛隊の装備品のような強力な面構えなんですけどねえ。

ま、それだけメカメカしているというか、まさに電話がハードウェアだったということなんでしょうねえ。

それが左のケータイを見ればナンとなくピンと来たりしますが、今はもうまったくのソフトウェア化(?)してるような気がしませんか?

先日レンタルビデオで観た湾岸戦争の映画なんか、敵に閉じ込められた兵士が、そこにあった戦利品の携帯電話で交換を通してアメリカの家の奥さんに電話して「本部に電話して、どこそこで捕まっているって連絡してくれ」って言うんだものなあ。あれ?なんで彼は直接連絡しなかったのかな?あそうか!彼は本部の電話番号を知らなかったんだな。

しかし戦場で悲惨な目に会っている彼が、家でお料理している奥さんと話すというシーンは、なにか内と外との境目が無くなっている現代を表しているみたいで、不思議な感じもするが面白くもあった。

テクノロジーは社会そのものを変えますねえ。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく