*** テキトー日記 (2000/03/15) ***

余計な力を抜く

ということは、良い演奏のためには必要なことなんですよね。あのアルトサックスの第一人者である渡辺貞夫さんも雑誌の対談で「よっしゃ、今日はヤッタるでぇ、(とは言ってなかったと思いますが、栃木弁だとど〜なるの?)って時に限って本番のステージでは演奏がダメで、今日は風邪引いてるから調子悪いかなあ?って時に限って会心の演奏になったりする」とおっしゃってます。

でこれはなにも演奏だけのことじゃないようです。なにごとにも通じることのようらしい・・・というのは、例の新規ナイトスポット探訪でお邪魔した新しいバーですが、再び訪れてみれば、ず〜いぶん良い感じになってるではあ〜りませんか。そこで改めてこのバーをご紹介しましょう。

”Cell Block”の入り口

ここです。「Cell Block」

変わったというのは店内を模様替えしたというようなことではなくて、バーテンダー氏の力みが取れてリラックスした感じがお客のボクにもちゃんと伝わったということなんですけどね。前回はまだオープンしたての時だったから、さぞかし目いっぱい力が入っていたんでしょうねえ。

このバーテンダー氏はまだ若いんですが、お酒やカクテルの勉強を良くしている人らしくって、なにしろ他の年配のバーテンダーさんから彼の店ならば推薦できるということでボクはここを知ったというくらいです。

さらに話してみればシガーにも興味があるようで、戸棚からゾロゾロと彼がコレクション?している葉巻が出てきました。「葉巻入門」なんていう本まであった。当然ボクの吸っているシガーにも興味を持たれました。これはハバナ産の「ホメオ・イ・ジュリエタ」(ロメオ&ジュリエット)という銘柄なんですが、ボクのお友達に聞いたところによれば今度の007の映画でもボンドがこのシガーを薦められるというシーンが出てくるそうです。

カクテルの味は文句ありませんし、バーテンダー氏がリラックスする気分をこちらにも送ってくれるようになったのだから、ここはボクの推薦バーとなりました。

ちなみにこの夜の音楽は彼がMDに編集し直したという綾戸智恵(チエの字が違う?)のジャズ・ボーカルが繰り返されていました。どうもファンのようらしい。これはこれでいいんだけど、今のボクの夜店(よるみせ)気分としてはヘレン・フォレストとかの、往年の白人ビッグバンド・シンガーの声などが聞けたらもっと嬉しいんだけど、それはまだ若い彼に希望するのはちょっと可哀相かな?

つづく

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